第8話

「ケルト」

  • ●2~4人用
  • ●10歳以上
  • ●所要約30分
  • ●メーカー:コスモス(ドイツ)
  • ●作者:ライナー・クニツィア
  • ●初版発行:2008年
  • ●2008年ドイツゲーム大賞 大賞受賞

条件に合わせて手札の数字カードを出しては、カードの色に応じたコマを進めて得点を競うゲーム。出したカードを自分の手元に重ねるにあたって、番号が昇順か降順にならないと置けないという縛りから、いつまでも良いカードが来るまで待っているよりは、ほどよい見切りをつけなければなりません。「自分にとっては要らないから捨てたい。でも人には渡したくない」といった悩ましいジレンマが随所で発生します。
毎年たくさんの秀作ゲームを作り出し、ボードゲームファンにも定評のある作者のライナー・クニツィアさんでしたが、この『ケルト』で大賞を受賞するまで、家族向けゲームを評価する傾向があるドイツのボードゲーム大賞に選ばれたことはありませんでした。「ようやく」といった形で大賞に選ばれた、記念すべきタイトルでもあります。さらに悩ましくなる拡張コースセットや、要素をギュッとコンパクトに詰め込んだ『ケルトタイル』や『ケルトカード』もおすすめです。

「ドブル」

  • ●2~8人用
  • ●7歳以上
  • ●所要約20分
  • ●メーカー:アスモデ社(フランス)
  • ●国内版販売元:ホビージャパン
  • ●作者:デニス・ブランショットなど
  • ●初版発行:2009年

8つの絵柄が描かれたカードを任意に2枚比較したときに必ず1つの絵柄だけが一致する特性を利用して、スピード勝負で「たくさん集める」や「なるべく減らす」など、5つの遊び方ができるゲームです。
どのカードにも「稲妻」や「ネコ」などのさまざまな絵柄が8つ描かれています。絵柄の組み合わせは、他の1枚と比べてみると、必ず絵柄の1つだけが一致するように計算されています。5つのどの遊び方も、この一致する1つを素早く見つけるだけ、の簡単なものです。 調子が良くてどんどん見つけられると思いきや、何かの拍子にまったく見つけられなくなったりする波の上下が盛り上がります。本当に誰でもすぐに楽しめるゲームです。図形認識能力がなるべく近い人と遊ぶと良いでしょう。